読書好きによる超・勝手要約ブログ

読書好きで年に100冊は小説、参考書、新書などを読みふけっています。その中で、特に良かったものを勝手に自分なりの解釈で要約していきます。多少の誇張、誤解釈はご容赦ください。

イシューからはじめよ

イシューからはじめよ

要約していきたいと思います。

なんとなくできる感じの人は、みんな読んでる感じでしょうか。

 

 

世の中で問題かもしれないと思われているもののなかで、

今この瞬間に解を出すべき問題というのは100個のうち2、3個だ。

 

解くべき問題を見極め、イシュー度を高める

 

そして解の質を上げていく

仮説ドリブン→アウトプットドリブン→メッセージドリブン

 

イシューとは、課題、問題などを意味するissueからきたビジネス用語である。

 

イシューの見極めについては、

「こんな感じのことを決めないとね」といった「テーマの整理」程度で止めてしまう人が多いが、これではまったく不足している。

 

強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心だ。

 

「やってみないとわからないよね」といったことは決して言わない。

 

理由は3つある。

 

一つ目は、仮説が単なる設問をイシューにするということ

 

例えば「○○の市場規模はどうか?」という単なる設問ではなく、

「○○の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」と仮説を立てることで、

答えを出し得るイシューとなる。

 

二つ目は、仮説を立てて、はじめて本当に必要な情報や必要な分析がわかるということ

 

三つ目は、答えを出すべきイシューを仮説を含めて明確にすることで、

分析結果の解釈が明確になり、無駄な作業が大きく減ること

 

「よいイシューとは何か」と「仮説を立てることの重要性」がわかったところで、

次にそれを発見するための「材料」をどのように仕入れるか、

情報収集のコツのようなものはあるのだろうか。

 

第一のコツは、「一次情報」に触れる

 

一次情報というのは、誰のフィルターも通っていない情報のこと。

具体的には、モノづくりの場合は生産ライン、

商品開発の場合は商品が使われている現場に出向く、

データの場合は加工されていない生データに触れるというもの。

現場で何が起こっているのかを見て、肌で感じない限り理解できないことは多い。

 

第二のコツは、一次情報から得た感覚をもちつつ、

世の中の常識・基本的なことをある程度の固まりとしてダブりもモレもなく、

そして素早く調べる

 

通常、ビジネスでの事業環境を検討する場合であれば、

①業界内部における競争関係、

②新規参入者、

③代替品、

④事業の下流(顧客・買い手)、

⑤事業の上流(サプライヤー・供給企業)、

⑥技術・イノベーション

⑦法制・規制の7つのひろがりについて、

それぞれの数字、問題意識、考え方のフレームワークをスキャンすればよいだろう。

 

第三のコツは、意図的にざっくりとやる、「やり過ぎない」

 

情報収集にかけた努力・手間とその結果得られる情報量には、

あるところまでは正の相関があるが、

そこを過ぎると途端に新しい取り込みのスピードが鈍ってくる。

これが「集め過ぎ」だ。

「知り過ぎ」はもっと深刻な問題だ。

ある量を超すと急速に生み出される知恵が減り、

もっとも大切な「自分ならではの観点」がゼロに近づいていくのだ。

 

 

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

 

 

 

 

仮説ドリブン

多くの場合、イシューは大きな問いなので、いきなり答えを出すことは難しい。

 

そのため、おおもとのイシューを「答えの出せるサイズ」まで分解していく。

 

分解したイシューを「サブイシュー」という。

イシューを分解するときは「ダブりもモレもなく」砕くこと、

そして「本質的に意味のある固まりで」砕くことが大切だ。

 

例えば、「新規事業コンセプトの有望なアイデアを検討する」

というプロジェクトの場合、

「事業コンセプト」自体が非常に大きな概念なので、

このまま仮説を出してイシューを磨こうとしてもあいまいな仮説しかたてられない。

「事業コンセプトとは何か」と言うと、

さまざまな考え方があると思うが、

ひとつの考え方として、

狙うべき市場ニーズ、事業モデルに分解することができるだろう。

 

前者はどのような市場の固まり・ニーズを狙うのか、

後者はどのような事業の仕組みで価値提供を行い、

事業を継続的に成り立たせるのかといったことがサブイシューとなる。

 

「ダブりもモレもなく」という考えのことをMECEという。

そして、この考え方を生かした汎用性の高い「考え方の枠組み」のことを、

フレームワークと呼んでいる。

 

フレームワークは、イシュー見極めの場面では網羅的な情報収集に役立ち、

イシュー分解の場面では汎用性をもった「イシューを砕く型」

としてつかうことができる。

 

ただし、危険なのは、目の前のイシューを無理やりそのフレームにはめ込んで、

本質的なポイントを見失ってしまう、

あるいは自分なりの洞察や視点を生かせなくなってしまうことだ。

 

「カナヅチをもっていればすべてのものがクギに見える」

という状況になってしまっては本末転倒であり、

このような状態になるくらいならフレームワークなど知らないほうがよい。

 

イシューを分解し、そのサブイシューに仮説が見えれば、

自分が最終的に何を言わんとするのかが明確になる。

 

次のステップは分解したイシューに基づいて、ストーリーラインを組み立てること。

人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要となる。

 

できる限り前倒しでストーリーラインをつくると言うと、

「決め打ちですか、ここでたいしたアイデアが浮かばなければ終わりということですね」という人がいる。

だがこれは大きな誤解だ。

 

ストーリーラインは検討が進み、サブイシューに答えが出るたびに、

あるいは新しい気づき・洞察が得られるたびに、書き換えて磨き上げるものだ。

問題を検討するすべての過程に伴走する最大の友人、

それがストーリーラインなのだ。

 

ストーリーラインには2つの型がある。

 

一つ目は「WHYの並び立て

 

最終的に言いたいメッセージについて、

理由や具体的なやり方を「並列的に立てる」ことでメッセージをサポートする。

「第一に、第二に、第三に、というタイプの説明」である。

ここでも「あの論点はどうなっているんだ」

と意思決定者や評価者から攻撃されることを防ぐために、

重要な要素を「ダブりもモレもなく」選ぶようにする

 

二つ目は「空・雨・傘

 

「西の空が良く晴れているな(空)。

今の空の様子では、当面雨は降ることはなさそうだ(雨)。

だとすると、今日傘を持っていく必要はない(傘)。」という流れだ。

多くは、「雨」の部分で見えてきた課題の深掘りがどこまでできるかが勝負どころとなる。

 

イシューが見え、それを検証するためのストーリーラインもできれば、

次は分析イメージをデザインしていく。

 

ここでも「分析結果が出ないと考えようがない」とは言わない。

 

基本はいつでも、「最終的に伝えるべきメッセージ」を考えたとき、

自分ならどういう分析結果があれば納得するか、

そして相手を納得させられるかと考えることだ。

 

そこから想定されるものをストーリーラインに沿って前倒しでつくる。

 

この分析イメージづくりの作業で大切な心構えは、

「大胆に思い切って描く」ということ。

 

「どんなデータが取れそうか」ではなく、

「どんな結果がほしいのか」を起点に分析イメージをつくる。

 

「これなら取れそうだ」と思われるデータから分析を設計するのは、

本末転倒であり、

これをやってしまうと、

ここまでやってきたイシューの見極めもストーリーラインづくりも、、

ムダになってしまう。

 

「どんなデータがあれば、

ストーリーラインの個々の仮説=サブイシューを検証できるのか

という視点で大胆にデザインする。

 

 

 

 

 

アウトプットドリブン

 

イシューが見え、

ストーリーラインができ、

それに合わせて分析イメージづくりができれば、

あとはそのイメージを本物の分析に変えていく。

 

そこで大切なことは「分析イメージづくりの分析や検証の活動をはじめない」こと。

 

最終的に同じイシューを検証するための分析であっても、それぞれには軽重がある。

 

もっともバリューのあるサブイシューを見極め、そのための分析を行う。

 

ストーリーラインと分析イメージに沿って並ぶサブイシューのなかには、

必ず最終的な結論や話の骨格に大きな影響力を持つ部分がある。

 

そこから手を付け、粗くてもよいから、

本当にそれが検証できるのかについての答えを出す。

 

重要な部分をはじめに検証しておかないと、

描いていたストーリーが根底から崩れた場合に手が付けられなくなる。

 

ここはストーリーラインのなかで絶対に崩れてはいけない部分、

あるいは崩れた瞬間にストーリーの組み換えが必要となる部分であり、

具体的にはカギとなる「前提」と「洞察」の部分になるだろう。

 

 

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

 

 

 

メッセージドリブン

イシューに沿ったメッセージを人に力強く伝わるかたちでまとめる。

これが、「メッセージドリブン」だ。

 

ここの踏ん張りで、同じネタでも見違えるほど力強いアウトプットになる。

 

検討報告の最終アウトプットは、

ビジネスではプレゼンテーション、

研究では論文というかたちをとることが多いだろう。

 

これを聞き終わったとき、あるいは読み終わったとき、

受け手が語り手と同じように問題意識をもち、

同じように納得し、同じように興奮してくれるのが理想だ。

 

「イシューからはじめる」という当初から貫いてきたポリシーそのままに、

「何に答えを出すのか」という意識をプレゼンの前面に満たす。

 

シンプルに無駄をなくすことで、受け手の問題意識は高まり、

理解度は大きく向上する。

 

「本当にこれは面白い」「本当にこれは大切だ」というイシューだけがあればよい。

 

まずは「ストーリーラインを磨き」そして「チャートを磨きこむ」必要がある。

 

 

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)

 
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

メモの魔力

今回は、

メモの魔力

について、勝手に要約していきたいと思います。

 

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

 

メモをすることで…
アイディアが生まれ、自己分析を行え、夢がどんどん近づきます!

 

毎日、大量のメモをとる。

何のために?

クリエイティブな思考や自分にしかできないような思考など、より本質的なことに時間を割くためだ。

 

過去のミーティングで議論した内容や参加者、打ち合わせ日時などといった情報自体は単なる「ファクト(事実)」である。

一方で、そのファクトから何が言えるのか、そこからどうアクションするのかを考えるのがクリエイティビティである。

著者は、過去のファクトを思い出すことに時間を割かなくていいように、メモをとっている。

メモを「第2の脳」として活用してファクトを記憶させ、自分の脳の容量を使ってクリエイティビティを発揮すれば、より多くの付加価値を生むことができるということらしい。

 

メモには2種類ある。

まず、ファクトを記録するためのメモ

もう1つが、知的生産のためのメモだ。

この本では、後者の重要性が強調される。新しいアイデアや付加価値を生み出すためのメモ術である。

 

この本では、具体的なメモの書き方が指南されている。

だが、著者は、メモの書き方よりも先に、「メモは姿勢である」ということを理解してほしいという。

目的意識を持ち、あらゆる情報に対して毛穴むき出し状態でいること。

常にアンテナを立て、得た情報から知的生産を行う意識を持つこと。

知的好奇心と知的創造に対する貪欲なスタンスを大切すること。

 

 

100円ノート「超」メモ術―目から鱗が落ちる!
 
やりたいことを全部やる!メモ術 (日経ビジネス人文庫)
 

 

 

メモの方法論を紹介する。

まず、ノートは見開きで使う

その理由は3つある。

 

1つ目に、思考が窮屈にならないよう、メモのスペースを広くとるため。

次に、左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的な「発想」をと、脳の使い方によって書くスペースを分けるため。

最後に、左から書いていくことによって「右側を埋めなくてはならない」という思考を導くためだ。

 

 

そして、メモ術は、3点のエッセンスに集約できる。

(1)インプットした「ファクト」をもとに、

(2)気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、

(3)自らのアクションに「転用する」だ。

 

ここで1つ事例を紹介する。

「東京・大阪それぞれの街中で宣伝用のチラシを配布した」というプロモーション事例の話を聞いた。

先方の担当者が聞かせてくれたのは、「大阪で配るチラシにアメちゃんをつけると、ものすごい勢いでチラシがはけた」という話だった。東京で同じことをやってみると、大阪の3分の1程度の効果しかなかったという。

そこで、左ページに「大阪でチラシを配る際、アメちゃんをつけると東京の3倍の効果があった」というファクト」を書きとめた。

その上で、「この情報を受けて、何か言えることはないか。気づきはないか。他に応用可能な法則はないか」と「抽象化」して右ページの左側に書く。

この場合、「大阪人は東京よりも、直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い」という気づきが挙げられる。

 

次に、「転用」だ。

「僕が運営しているSHOWROOM(インターネット上の仮想ライブ空間)にも、大阪人のそんな気質が反映されているのでは?」といった仮説を立てた。

そして、右ページの右側に「SHOWROOMでも同じことが言えないか、地域別の利用動向データを調べてみる」と書き込んだ。

SHOWROOMでは、パフォーマンスへの賞賛を表すために、ユーザーがギフトを投げ込むことができる。いわゆる投げ銭。ギフトの中には有料のものもある。地域別にユーザーのお金の使い方を検証してはどうかと考えたのだ。

実際にデータを分析してみると、大阪のユーザーの課金単価が、東京よりも少し低いことがわかったという。その情報をもとに、大阪人も納得するようなハイクオリティのコンテンツを用意し、それに対して前払い式で対価を支払うようなビジネススキームを思いつく。

さらには、チケットが入手困難な芸人のネタをプレミアムコンテンツとしてSHOWROOMで配信するというアイデアも浮かんだ。

こうして「大阪でアメちゃん付きチラシをたくさん配った話」から、2つの新たなビジネスモデルアイデアが生まれた。

 

 

 

メモで思考を深めていこう。

「抽象化」によって、知覚した情報を知的生産につなげることができる。これこそメモ術の根幹となる部分だそうだ。

 

抽象化において、「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」を活用している。

 

「What型」は、目の前にある現象や考え方を抽象化して言語化するもの。

自分の考えや思いを正しくアウトプットするために、言語化能力”は必須アイテム!
正しく、端的で、相手の心に刺さる表現ができるよう、メモをすることでスキルアップを目指しましょう!

 

目の前の現象が持つ特徴を深掘りして考えるのが「How型」

このプロセス方法で大事なのは、いろんな切り口を頭で描くこと!
その直感力を磨くためには、日々のトレーニングが重要です!
この本で紹介されている「抽象化ゲーム」で、ぜひ頭の体操を行いましょう!

 

そして、別の企画に転用するため、ある映画がヒットした理由などを考えるのが「Why型」

「なぜなぜ分析」の重要性はだれもが理解できるはず。
特に重要なのは、「なぜこの事実が自分の心に刺さったのか?」をしっかり分析すること!
そのためにもこのプロセスは重要です!

 

なかでも、「Why型」は重要である。「Why?」という問いによって抽象化した内容は、転用可能性が高く、転用したときのインパクトも大きいからだ。

ビジネスパーソンなら、「世の中でヒットしているもの」「自分の琴線に触れるもの」「顧客からの要望」「社内で起きている問題や課題」の4項目については、常に「Why?」と問いかける習慣を持ってほしい。

 

抽象化思考においては、次の3つのステップを経る。

(1)具体情報を正確に受け取る、

(2)具体情報から、気づき、背景、法則、特徴など、他に転用可能な要素を抽出する、(3)抽出したものを別のものに転用する。要するに、思考の流れは、具体→抽象→転用の形で進んでいる。

見聞きした情報から、「ここから法則性が導き出せないか」「こうなった理由や背景は何か」「これの特徴は何か」といったことを考えて、より抽象度の高い概念を導き出すこと。それが「抽象化」である。

 

 

この本で伝えたいのは、メモのノウハウではない。

「自分を串刺しにする本質的な人生の軸」、すなわち「自分が何をやりたいか」を明確にするべきだということだ。自分の人生の軸がわかっていなければ、どんなノウハウを学んだところでさしたる意味はない。

AI時代においては、機械にできないような人間らしい生き方をしている人や、人間の感情そのものの価値が重んじられるようになるだろう。

「自分は何者か」「何がやりたいのか」「これから何をやっていくのか」という問いに答えられることが、ますます重要になっていくはずだ。

そこでメモが可能にしてくれるのは、「自分を知ること」つまり「自己分析」だ。自己分析によって自分のやりたいことが明確になれば、あとはそれをやるだけ。

迷うよりも、やりたいことをはっきりさせ、それに集中したほうがいい。

 

自己分析において重要なのは、とにかく多くの「自分を知るための問い」に答えることだ。

ただし、やみくもに質問に答えるだけではいけない。ここでも「具体化」と「抽象化」をセットで行おう。自分の回答を抽象化し、そこで得た気づきを別のことに転用する作業だ。

例えば、「長所は?」という問いに対し、「辛抱強い」と答えたとする。

ここで止まるのではなく、もう一歩踏み込んで具体化してみよう。

「なぜ?」を繰り返して深掘りし、抽象化していく。自分はなぜ辛抱強いのか? 自分の辛抱強さを形成した原体験は何だったか? 

 と、辛抱強い自分を俯瞰し、抽象化していくのだ。

 

 

効果的な自己分析のフォーマットは「意識の具体化×抽象化」で表される。まず「具体化」だ。通常の自己分析と同様に、自分の意識に目を向ける。次に、「Why?」と問いかけて深掘りする。これが「抽象化」である。

 

具体化だけでは、自分の本質にたどり着くことはできない。具体化と抽象化がセットになってはじめて、有効な自己分析となる。

 

自分を知るためにも、前田流メモが効果的!
やりたいことを見つけることは、お金持ちになるより重要です。

 

歩いている時に、ふとナイスアイディアが頭に浮かぶことがあります。
これは「インプットしないことで、アウトプットに100%の力を使えるため」なんです!
ボーっと歩いたり、オフロに入ったり…頭の中に何も入れない時間もあえて作る必要があるということですね!

 

あなたの「人生の勝算」をしっかり見極めよう!
それには巻末の自己分析1000問が有用。
しっかり自己分析をして、人生のコンパスを見つけ出そう!

 

Think clearly

今回は、

 

Think clearly  

最新の学術研究から導いた、より良い人生を送るための思考法

 

について、勝手に要約していきたいと思います。

 

 

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

 

 

 

 

よい人生とはいったい何でしょうか。これについて著者は、「わからない」と答える。よい人生について考える本を書いているにもかかわらずです。拍子抜けする方もいるかもしれないが、この答えはなんとも誠実ではないでしょうか。

私たちは「よい人生」という言葉にたった一つの定義を求めがちで、それを達成するための原則や原理、法則があるような気がしてしまう。しかし実は、よい人生の究極の定義など存在しないのです。

それを前提とした上で、私たちが生きている世界を理解するための「思考法」が示されています。

 

たくさんの思考法が示されているが、特に代表的なものを3つ書いていきたいと思います。

 

1   誰しも他人からよく思われたいと思うものだが、他人からの評価が自分の人生に与える影響は意外と少ない。他人の評価から逃れて、自分の納得のいく生き方を目指そう。

 

誰かから「ちょっとした頼みごと」をされたとき、深く考えずに引き受けてしまうことはないでしょうか。そんなときは、まず、少し立ち止まって、どのくらいの頻度で断っているか、後になって引き受けたことを腹立たしく思うか、断ったことを後悔するかを考えてみる。

 

試しにやってみたところ、頼みごとのほとんどは事前の予想よりも時間がかかったが、引き受けたことによって生じる恩恵や利益は、関係者にもたらされるものも、著者にもたらされるものも少なかったそうだ。

 

人の頼みを断れない、この「好かれたい病」はどこからきているのだろうか。

 

これは、動物の世界でも起こる「互恵的利他主義」と呼ばれる行動で説明することができる。チンパンジーは自分が獲物をとらえた際に、血縁関係がない仲間とでもそれを分け合う。別の機会に獲物を分けてもらえることを期待し、自分が獲物を取れなかったときの保険をかけているのです。これは、以前どの仲間が分けてくれたかを記憶しておける動物ならではの行動パターンです。

 

この行動パターンは人類にも受け継がれている。このおかげで私たちは、血の繋がりのない大勢の人と協力しあい、生活を豊かにするために経済活動ができているといえるだろう。

 

しかし、ここには落とし穴もある。それは、誰かから「好意」を受けるとお返しを義務のように感じて頼みを断れなくなってしまうこと、そして「お返し」を期待して相手の利益になるように進んで頼みを引き受けてしまうことです。しかも、頼みごとの実現に必要な時間のことを考慮して引き受けていることは、案外、少ないとのこと。

あまり考えずに、いい顔しようとすることは結構あるかもしれませんね。

 

では、「互恵的利他主義」に対抗するためには?

その手法として、ウォーレン・バフェットのビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーの「5秒決断ルール」が紹介されている。


頼みごとをされたとき、その要求を受けるかどうかを5秒で検討する手法

 

5秒で決めると、ほとんどの場合、「ノー」という答えが導き出されるはず。「ノー」と言うことで、チャンスを逃しているような気持ちになるかもしれない。ですが、たいていの場合、断ったところでチャンスを逃したことにはならないはずだし、頼みごとを断られたからといって、すぐにあなたを「人でなし」などと決めつける人はめったにいないだろう。

 

往々ににして、自分が思っているより、周りは自分のことを見ていないもんです。気にしているは自分だけ、そのくらいの開き直りは必要かもしれませんね。

 

2   人は、「フォーカシング・イリュージョン」にはまりがちだ。特定の要素を過大評価しないよう、その要素から十分な距離を置いてみよう。

 

あなたは今、ドイツに住んでいるとする。季節は冬。排気ガスで黒く汚れた雪が路上に残っている。そんななか、車のフロントガラスの氷をそぎ落とし、凍結した車のドアを開けて、冷えた車内に乗り込んでハンドルを握る。

次に、太陽がさんさんと降り注ぎ、穏やかな海風の吹く、マイアミビーチに住んでいたとしよう。ドイツに住んでいるときと比べて、幸福度はどれくらいアップするだろうか。ほとんどの人はマイアミビーチのほうを高く評価するだろう。

しかし、ドイツでもマイアミでも、一日を通してみれば、同じようなことをしているのではないだろうか。どちらの国にいても、渋滞に巻きこまれながら職場に向かう。到着するとメール対応と上司とのごたごたに追われる。仕事が終わると、1週間分の食材をまとめ買いし、夕食をとる。食後はソファでのんびりし、映画を見て、眠りにつく。

さて、同じような毎日を送るとすると、マイアミビーチにいることはあなたの幸福度にどれだけ影響を与えるだろうか。今度は、さほど変わらないと考える人が多いだろう。

 

この評価の差は、「フォーカシング・イリュージョン」と呼ばれる。特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際はそうでもないという錯覚を表す言葉だ。先ほどの例でいうと、最初は気候に焦点を合わせて考えていたので、マイアミのほうが生活満足度が高そうに思えた。だが、一日の流れを考え、天気はその日全体の一部でしかないとわかると、ほとんど取るに足らない要素に感じられる。

私たちは、フォーカス・イリュージョンの罠にはまりがちだ。暑い夏の夜、冷蔵庫にビールが入っていなかったから、今夜は台無し。エッフェル塔が見える部屋が予約できなかったから、パリ旅行全体が最悪。そんな気分になってしまうのは、まさにフォーカス・イリュージョンにとらえられている状態である。特定の要素を過大評価しないよう、その要素から十分な距離を置いてみることが重要だ。

 

どんな状況でも、それは考えようではないでしょうか。仕事ひとつ取っても、一部の職場環境で、その仕事全てが嫌になることはないでしょうか。もっと、大きな視点でしごとをとらえれば、とるにたらないもんだいかもしれません。

 

 

3    体験と思い出づくりはどちらも大切である。思い出づくりにばかり気を向けていると人生を充実させることはできない。

 

 

あなたのなかには、「体験している私」と「思い出している私」の2人がいる。

「体験している私」は、いまこの瞬間に起きていることを体験している“意識の部分”だ。

「体験している私」は、ある一瞬を体験するだけでなく、考えたり感じたりしている。

これらをすべて混ぜ合わせて、ひとつの出来事として認識する。その「瞬間」とは約3秒間だ。ある一瞬に脳内を流れていった膨大な量のイメージは、私たちの記憶にはほとんど残らず、忘れ去られていく。

 

一方の「思い出している私」は、「体験している私」が捨てなかったほんのわずかな記憶を集め、評価し、整理している。

 

私たちは、ある体験のなかからほんのわずかな記憶を集め、思い出すこともできる。しかし、実際の体験と思い起こした記憶はほとんど一致しない。

 

休暇中の学生たちの幸福度を調べた研究では、夏休みに対する学生たちの幸福度は、「夏休みを終えた後」のほうが「夏休みを過ごしている最中」よりも高かったという。「体験している私」の幸福度は「思い出している私」の幸福度よりも低かったのだ。

体験と思い出、どちらも大事だ。だが、よりよい思い出をつくりたいと思うあまり、「思い出している自分」ばかりを重視していないだろうか。思い出づくりにばかり気を取られて、現在に目を向けることを忘れてしまえば、人生を本当に充実したものにすることはできない。

 

結び

時代はますます速く変化していく。そんな時代だからこそ、私たちは目の前にあるたった1つの答えに飛びつきがちだ。しかし、たった1つの要素だけでは、私たちの住む世界は理解できないのかもしれない。これらの思考法は、「自分にとってよりよい人生を生きること」を考える手助けをしてくれるのではないだろうか。

 

 

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

 
Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

 
The Art of Thinking Clearly: Better Thinking, Better Decisions

The Art of Thinking Clearly: Better Thinking, Better Decisions

 

 

 

ホモ・デウス

サピエンス全史に続いて、

 

ホモ・デウス

 

について、勝手に要約していきたいと思います。

 

 

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

今までの悩みであった「飢餓・疫病・戦争」も、ほぼ克服に向かいました。
そしていまや…テクノロジーで「死」をも遠ざけられるようになっています。
すでに人は、神になりつつあると言っても過言ではない状況…
でもそれは次なる悩みへの序章なのです。

 

えっ、飢餓ってもうないの?と思うかもしれませんが、本当に少ないみたいです。むしろ、肥満で死んでしまう人の方が多いくらいです。それだけ豊かになってきて、昔悩んでたことが悩みではなくなったんですね。

疫病も、昔は人口の数十パーセントが死んでしまうような病気がありましたが、今では迅速に対応できています。未知のウイルスに対しても一応は対応できているみたいです。

戦争の一応はありますが、世界大戦規模のものはないですね。まあ、あったとしてもネットを介してとかで、人と人とがドンパチやるのはコスパが悪いのでしょうね。

 

 

2045年に起こるとされる”シンギュラリティ”  

技術的特異点ですね。

人工知能(AI)が人間を超え、人間に及ばぬスピードで進化するとしたら、多くの人は「Useless Class=役立たず階級」になってしまう…
実はそんな未来がもうすぐそこにまで来ているのかもしれません…。

20世紀の産業革命では、余った労働力を振り向ける先があったので、完全な「役立たず階級」にはなりませんでした。
ではこれからの時代はどうなるのでしょうか…
人工知能(AI)やロボットで、すべての労働力が完結する社会。
そうなると余った労働力を持っていく先がなく、完全な役立たずになるかもしれません。

 

えっ、役立たず最高じゃん。と思うかもしれません。だって、ロボットが全部やってくれるんでしょ。働かなくていいんでしょ。

確かに、何もやらなくてもいいかもしれませんが、そんな存在は必要でしょうか。

それでも、人間なんだから、食物連鎖の頂点なんだから。とおっしゃるかもしれません。

でも、それは、人間全員が、役立たずな存在になるなら、そうかもしれません。ただ、役立たず階級が生まれるのです。そうすると、役に立つ階級がいるということです。A Iやロボットを使う役に立つ階級がいるのです。そして、その役に立つ階級は、必ず、役に立たない階級を助けるのでしょうか。助けたとしても、自分と同じ階級にはしないのではないでしょうか。

 

こんな階級制度が待っているかもしれません。

 

また、人間の感情について、

 

人の感情は「唯一無二である」とされています。
でも本当にそうなのでしょうか?
実は「感情はプログラムの結果によるもの…」という仮説が、現在有力なものとなりつつあるのです。

 

「人間の感情がプログラムされたもの、つまり、アルゴリズムだとすると、その仕組がわかれば感情をコントロールできることになります。
そうなると、心は尊いものではなく、人間至上主義は崩壊します。
次に来るのは…データ至上主義の時代です。

人の行動や感情がアルゴリズムの結果だとすると…
人の歴史はそのアルゴリズムの膨大な処理の結果ということになります。
これはサイバー空間上のデータと何も変わらない…
シムシティ”や”シムアース”と同じだと言えるのではないでしょうか?

 

そうすると、将来的に、人間をデータ化し、データによって管理することできるのではないでしょうか。その結果、ロボットによる人間の管理がなされる。ただ、このロボットは、階級の一番上、役に立つ階級が牛耳っているので、つまりは、役に立つ階級が人間を支配することになるのではないでしょうか?

 

ただ、「人の感情=アルゴリズム…」はまだ仮説の段階です。(有力な仮説らしいですが。)
これからの科学の進歩で、人間独自のものが見つかる可能性もまだ残っています。

 

まあ、これは一つのシナリオにすぎません。

たとえ、人間の感情はアルゴリズムであったとしても…
たとえ、大多数の人が「役立たず階級」になる未来が見えていたとしても…
人間の力で、望ましい歴史に導くことができるはずです!
この警鐘を糧に、歴史を学び、検証し、望む未来にむかって

できることをしましょう。

自分たちにできることはたくさんあります。

 

どういう未来になるかは、あなた次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サピエンス全史

今さら感があるかもしれませんが、

 

サピエンス全史 

 

について要約していこうと思います。

 

 

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

 

 

人類種には、現人類の祖先(ホモ・サピエンス)以外にもたくさんのホモ属がいました。
実はその中には200万年以上生存した種族もいたと言われています。
でも今は我々の種族しか残っていません。
ではなぜ我々の祖先は生き残れたのか?
その答えは「3つの革命」にあります!

 

まず1つ目は「認知革命」です。
簡単に言うと「フィクションを伝え信じ込める力=想像力」
このおかげで、他の人類種以上に協力しあうことができました。

 

よく勘違いされるのは、ホモ・サピエンスは、他のホモ属の後に出てきたと思われがちですが、他のホモ属と同じ時代を生きています。そして、他のホモ属の方が、知能や体力は上でした。なので、普通に考えれば、他のホモ属の方が生き残りそうなものです。

 

しかし、そうではなかった。想像力があったことにより、みんなと協力ができたのです。それにより、生存競争に勝ち残ることができたのです。

 

宗教なんかもここからきているんでしょうね。神様を信じて、みんなと行動するみたいな。

 

よく、この本を読んだ上司なんかは、ここをよく切り取って、ホモ・サピエンスは、みんなと協力して、生存競争を乗り切った。私たちも、協力して業績を上げていこう、みたいな。

 

 

 

2つ目は「農業革命」です。
農業より狩猟の方がカッコイイですが、狩りの結果は常に不安定…
安定した収穫が見込める農業を発展させたからこそ、大集団で定住化することができたのです。

 

でも、この結果として、かがんで作業を強いられることから、人類は腰痛に悩まされることになったそうです。腰痛持ちの人は、カンカンですかね。でも、そのおかげで、獲物を追い掛け回さなくても良くなり、不安定なその日暮らしをしなくてもよくなったのだから、まぁ、よしとしましょう。

 

 

その3つ目は「科学革命」で。
「私達は無知なんだ…」と知ることで、知識=科学を求めて行くことができました。
その結果、今のテクノロジー社会が出来上がりました。

 

哲学の話として、無知の知がありますね。ソクラテスだったか、その弟子のプラトンだったか?

科学を求めて行く結果として、今私たちが暮らす現代の社会になったというわけですね。

 

 

まあ、ざっと読んだ感じではこんな感じですね。詳しく読めば、どのように他の地域に進出して行ったのか、字を発明したこと、お金を使い出したこと、などなどありました。だいぶ省略です。

 

次回は、この流れで、ホモ・デウスに行ってみようと思います。