読書好きによる超・勝手要約ブログ

読書好きで年に100冊は小説、参考書、新書などを読みふけっています。その中で、特に良かったものを勝手に自分なりの解釈で要約していきます。多少の誇張、誤解釈はご容赦ください。

メモの魔力

今回は、

メモの魔力

について、勝手に要約していきたいと思います。

 

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

 

メモをすることで…
アイディアが生まれ、自己分析を行え、夢がどんどん近づきます!

 

毎日、大量のメモをとる。

何のために?

クリエイティブな思考や自分にしかできないような思考など、より本質的なことに時間を割くためだ。

 

過去のミーティングで議論した内容や参加者、打ち合わせ日時などといった情報自体は単なる「ファクト(事実)」である。

一方で、そのファクトから何が言えるのか、そこからどうアクションするのかを考えるのがクリエイティビティである。

著者は、過去のファクトを思い出すことに時間を割かなくていいように、メモをとっている。

メモを「第2の脳」として活用してファクトを記憶させ、自分の脳の容量を使ってクリエイティビティを発揮すれば、より多くの付加価値を生むことができるということらしい。

 

メモには2種類ある。

まず、ファクトを記録するためのメモ

もう1つが、知的生産のためのメモだ。

この本では、後者の重要性が強調される。新しいアイデアや付加価値を生み出すためのメモ術である。

 

この本では、具体的なメモの書き方が指南されている。

だが、著者は、メモの書き方よりも先に、「メモは姿勢である」ということを理解してほしいという。

目的意識を持ち、あらゆる情報に対して毛穴むき出し状態でいること。

常にアンテナを立て、得た情報から知的生産を行う意識を持つこと。

知的好奇心と知的創造に対する貪欲なスタンスを大切すること。

 

 

100円ノート「超」メモ術―目から鱗が落ちる!
 
やりたいことを全部やる!メモ術 (日経ビジネス人文庫)
 

 

 

メモの方法論を紹介する。

まず、ノートは見開きで使う

その理由は3つある。

 

1つ目に、思考が窮屈にならないよう、メモのスペースを広くとるため。

次に、左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的な「発想」をと、脳の使い方によって書くスペースを分けるため。

最後に、左から書いていくことによって「右側を埋めなくてはならない」という思考を導くためだ。

 

 

そして、メモ術は、3点のエッセンスに集約できる。

(1)インプットした「ファクト」をもとに、

(2)気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、

(3)自らのアクションに「転用する」だ。

 

ここで1つ事例を紹介する。

「東京・大阪それぞれの街中で宣伝用のチラシを配布した」というプロモーション事例の話を聞いた。

先方の担当者が聞かせてくれたのは、「大阪で配るチラシにアメちゃんをつけると、ものすごい勢いでチラシがはけた」という話だった。東京で同じことをやってみると、大阪の3分の1程度の効果しかなかったという。

そこで、左ページに「大阪でチラシを配る際、アメちゃんをつけると東京の3倍の効果があった」というファクト」を書きとめた。

その上で、「この情報を受けて、何か言えることはないか。気づきはないか。他に応用可能な法則はないか」と「抽象化」して右ページの左側に書く。

この場合、「大阪人は東京よりも、直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い」という気づきが挙げられる。

 

次に、「転用」だ。

「僕が運営しているSHOWROOM(インターネット上の仮想ライブ空間)にも、大阪人のそんな気質が反映されているのでは?」といった仮説を立てた。

そして、右ページの右側に「SHOWROOMでも同じことが言えないか、地域別の利用動向データを調べてみる」と書き込んだ。

SHOWROOMでは、パフォーマンスへの賞賛を表すために、ユーザーがギフトを投げ込むことができる。いわゆる投げ銭。ギフトの中には有料のものもある。地域別にユーザーのお金の使い方を検証してはどうかと考えたのだ。

実際にデータを分析してみると、大阪のユーザーの課金単価が、東京よりも少し低いことがわかったという。その情報をもとに、大阪人も納得するようなハイクオリティのコンテンツを用意し、それに対して前払い式で対価を支払うようなビジネススキームを思いつく。

さらには、チケットが入手困難な芸人のネタをプレミアムコンテンツとしてSHOWROOMで配信するというアイデアも浮かんだ。

こうして「大阪でアメちゃん付きチラシをたくさん配った話」から、2つの新たなビジネスモデルアイデアが生まれた。

 

 

 

メモで思考を深めていこう。

「抽象化」によって、知覚した情報を知的生産につなげることができる。これこそメモ術の根幹となる部分だそうだ。

 

抽象化において、「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」を活用している。

 

「What型」は、目の前にある現象や考え方を抽象化して言語化するもの。

自分の考えや思いを正しくアウトプットするために、言語化能力”は必須アイテム!
正しく、端的で、相手の心に刺さる表現ができるよう、メモをすることでスキルアップを目指しましょう!

 

目の前の現象が持つ特徴を深掘りして考えるのが「How型」

このプロセス方法で大事なのは、いろんな切り口を頭で描くこと!
その直感力を磨くためには、日々のトレーニングが重要です!
この本で紹介されている「抽象化ゲーム」で、ぜひ頭の体操を行いましょう!

 

そして、別の企画に転用するため、ある映画がヒットした理由などを考えるのが「Why型」

「なぜなぜ分析」の重要性はだれもが理解できるはず。
特に重要なのは、「なぜこの事実が自分の心に刺さったのか?」をしっかり分析すること!
そのためにもこのプロセスは重要です!

 

なかでも、「Why型」は重要である。「Why?」という問いによって抽象化した内容は、転用可能性が高く、転用したときのインパクトも大きいからだ。

ビジネスパーソンなら、「世の中でヒットしているもの」「自分の琴線に触れるもの」「顧客からの要望」「社内で起きている問題や課題」の4項目については、常に「Why?」と問いかける習慣を持ってほしい。

 

抽象化思考においては、次の3つのステップを経る。

(1)具体情報を正確に受け取る、

(2)具体情報から、気づき、背景、法則、特徴など、他に転用可能な要素を抽出する、(3)抽出したものを別のものに転用する。要するに、思考の流れは、具体→抽象→転用の形で進んでいる。

見聞きした情報から、「ここから法則性が導き出せないか」「こうなった理由や背景は何か」「これの特徴は何か」といったことを考えて、より抽象度の高い概念を導き出すこと。それが「抽象化」である。

 

 

この本で伝えたいのは、メモのノウハウではない。

「自分を串刺しにする本質的な人生の軸」、すなわち「自分が何をやりたいか」を明確にするべきだということだ。自分の人生の軸がわかっていなければ、どんなノウハウを学んだところでさしたる意味はない。

AI時代においては、機械にできないような人間らしい生き方をしている人や、人間の感情そのものの価値が重んじられるようになるだろう。

「自分は何者か」「何がやりたいのか」「これから何をやっていくのか」という問いに答えられることが、ますます重要になっていくはずだ。

そこでメモが可能にしてくれるのは、「自分を知ること」つまり「自己分析」だ。自己分析によって自分のやりたいことが明確になれば、あとはそれをやるだけ。

迷うよりも、やりたいことをはっきりさせ、それに集中したほうがいい。

 

自己分析において重要なのは、とにかく多くの「自分を知るための問い」に答えることだ。

ただし、やみくもに質問に答えるだけではいけない。ここでも「具体化」と「抽象化」をセットで行おう。自分の回答を抽象化し、そこで得た気づきを別のことに転用する作業だ。

例えば、「長所は?」という問いに対し、「辛抱強い」と答えたとする。

ここで止まるのではなく、もう一歩踏み込んで具体化してみよう。

「なぜ?」を繰り返して深掘りし、抽象化していく。自分はなぜ辛抱強いのか? 自分の辛抱強さを形成した原体験は何だったか? 

 と、辛抱強い自分を俯瞰し、抽象化していくのだ。

 

 

効果的な自己分析のフォーマットは「意識の具体化×抽象化」で表される。まず「具体化」だ。通常の自己分析と同様に、自分の意識に目を向ける。次に、「Why?」と問いかけて深掘りする。これが「抽象化」である。

 

具体化だけでは、自分の本質にたどり着くことはできない。具体化と抽象化がセットになってはじめて、有効な自己分析となる。

 

自分を知るためにも、前田流メモが効果的!
やりたいことを見つけることは、お金持ちになるより重要です。

 

歩いている時に、ふとナイスアイディアが頭に浮かぶことがあります。
これは「インプットしないことで、アウトプットに100%の力を使えるため」なんです!
ボーっと歩いたり、オフロに入ったり…頭の中に何も入れない時間もあえて作る必要があるということですね!

 

あなたの「人生の勝算」をしっかり見極めよう!
それには巻末の自己分析1000問が有用。
しっかり自己分析をして、人生のコンパスを見つけ出そう!